桑名の夏の風物詩である石取祭は、日本一やかましい祭り。
やかましい=うるさい祭り!です。
僕が桑名のことを心底好きになるきっかけになったお祭り。
太鼓と鉦(かね)を取り付けた43台の祭車が、太鼓と鉦を打ち鳴らしながら桑名市内をねり歩きます。
桑名市民の中には、「石取祭のために一年頑張って仕事をしているんだ!」と言い切ってしまう人多いほど、地元に根付いた伝統のお祭りです。
独特のリズムで打ち鳴らされる太鼓と鉦(かね)の迫力がもう圧巻。
一度聞くと頭から離れないそのリズムは、中毒性が半端ない!
祭車のそばにいると、隣にいる人と会話ができないくらいの音の大きさ!
思い出すだけでワクワクしてきます。
この記事では2019年の石取祭の日程から、石取祭の日に使える駐車場情報、楽しむために必ず押さえておきたい周辺のお店などをご紹介します。
石取祭2019の駐車場情報
まずはじめに2019年の石取祭の駐車場情報について紹介します。
桑名市の春日神社近辺一帯が石取祭の会場となり、一部の道路に交通規制が敷かれます。
車で来られる方は下の駐車場を利用するのが便利でしょう。
スマホからこの記事を見ている場合は、地図をタップしてGoogle Mapを起動するのが便利です。
もちろんカーナビに住所を入力してもOK。
場所 | 住所 |
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修徳小学校 | 三重県桑名市東方302-5 |
修徳小学校は石取祭の臨時無料駐車場となっています。
場所としても交通規制のかかっていないところにあって利用しやすいので便利。
場所 | 住所 |
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立教小学校 | 三重県桑名市吉之丸10 |
立教小学校は石取祭の臨時無料駐車場となっています。
こちらも交通規制にかからない場所にあるので便利。
場所 | 住所 |
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市役所駐車場 | 三重県桑名市中央町2丁目37 |
市役所の駐車場については、上記の住所、Mapは市役所の場所を指定しています。
市役所のすぐ南側に立体駐車場があります。
場所 | 住所 |
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NTNシティーホール横市営駐車場 | 三重県桑名市中央町3丁目20 |
シティーホールの駐車場は収容台数が多めの立体駐車場ですが、石取祭の祭車が通る都合で時間帯によっては利用不可となります。
場所 | 住所 |
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柿安コミュニティーパーク駐車場 | 三重県桑名市吉之丸8 |
柿安コミュニティーパーク駐車場は、交通規制エリアとなる春日神社一帯の東側にある駐車場です。
春日神社に一番近い駐車場ですが、利用不可となる時間帯があります。
交通規制がかかる時間は駐車場の西側(春日神社側)からアクセスすることができなくなるので注意。
場所 | 住所 |
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六華苑第2駐車場 | 三重県桑名市桑名663-5 |
桑名の観光名所六華苑の駐車場です。
こちらも祭車が通る関係で利用不可となる時間がありますので注意。
最初に石取祭を超簡単に説明!
石取祭は2007年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
さらに2016年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。
全国的にも歴史があり、価値のあるお祭りと認められているわけですね。
石取祭の起源は、江戸時代初期に神社へ町屋川(員弁川)の石を奉納した神事と言われていて、今もその形が残っています。
現在は、各町内から出された40台以上の祭車が、春日神社に石を入れた献石俵(けんせきだわら)を奉納します。
このタイミングが1日目(2019年は8月3日)の午前中。
つまり、1日目の午後以降に春日神社に行くと、各町内が奉納した石を見ることができるんですね。
このように、春日さんの境内の傍らに、各町ごとに献石俵が奉納されています。
お祭りの歴史を感じたい方は、ぜひ見に行ってみてください。
各町内が1台ずつ祭車を出して市内を練り歩くのですが、祭車は太鼓と鉦を備えています。
その太鼓・鉦を、町内の子どもから大人までが代わるがわる独特なリズムで打ち鳴らします。
上の画像では、小さな女の子が太鼓を叩いていますね。
こちらの少年は、コシが入っていてものすごくかっこいい!
子どもが鳴らしている時はかわいい音でも、青年~大人に変わった瞬間に引き締まった音に早変わり。
昼間と夜で、祭車の見た目も雰囲気も大きく変わります。
夜になると、祭車の灯篭に火が灯り、幻想的な雰囲気に。
音と光が相まって、非常に美しいです。
約40台ある祭車が順番に春日神社に向かいます。
実はこの順番、事前にくじ引きで決められているって知っていましたか?
御籤占式(みくじうらないしき)といって、どの祭車から春日神社に渡祭するのかを6月にくじ引きで決めているのです。
各町内の祭事長が春日神社に集まり、そこで引かれたくじの順番に従って春日神社に渡祭を行います。
くじ引きで一番を引いた祭車を「花車」といい、非常に名誉のあることとして町内でお祝いされることもあるほど。
色々な背景を知っていると、ただのうるさい祭りではなく、しっかりと歴史に基づいた神事なわけで、桑名市民が大切にするのが分かりますね。
2019年の石取祭の渡祭順
2019年の石取祭の渡祭順は、下の画像の通りです。
今年の花車は、新矢田一丁目の祭車ということになります。
2019年の石取祭の日程
2018年の石取祭の日程は、8/3(土)と8/4(日)の二日間。
細かい日程は下の通り。
8/2(金)24:00~ | 叩き出し |
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8/3(土)18:00頃~ | 試楽 |
8/4(日)13:00~ | 南市場整列 |
8/4(日)18:30~ | 花車渡祭 |
8/4(日)21:00頃~ | 田町交差点曳き別れ |
いろいろと特徴的な言葉が使われていて分かりづらいですよね。
少し分かりやすく書いてみます。
8/2(金)~24:00 | 太鼓と鉦を鳴らすのは禁止(鳴らしたら罰金など罰あり)。 |
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8/2(金)24:00 | 各祭車が一斉に太鼓と鉦(かね)を鳴らし始める。 |
8/3(土)18:00~深夜 | 市内練り。市内に太鼓と鉦が鳴り響く。 |
8/4(日)02:00~明け方 | 叩き出し再開。 |
8/4(日)午後~22:00頃 | 石取祭の一番の見どころ。 |
ずーっと2日間うるさいわけじゃなくて、決められた時間に打ち鳴らすように決まってるんです。
大きな見どころは3つ。
- 8/2(金) 24:00~の叩き出し
- 8/3(土) 18:00~の試楽
- 8/4(日) 18:30~の花車渡祭
8/2(金) 24:00~は、春日神社の神楽太鼓の合図で、各町の鉦と太鼓が一斉に鳴らされます。
叩き出しは、祭車によって開始場所が異なり、市内様々な場所で行われます。
もちろん春日神社周辺が一番盛り上がりますので、泊りで観光にお越しの方には、ぜひ叩き出しの瞬間を一度体験していただきたいです。
また、上にも書いたように8/4(日) 18:30~の花車の渡祭からが石取祭のクライマックス。
この時間帯に春日神社の前にいると、一番気合の入った祭車の様子を間近で見ることができます。
交通整備は行われていますが、迫力のある音と、かっこいい祭車の姿を写真に収めるチャンス!
逆に、出店を楽しんだり、周辺のご飯屋さんを回ったりするなら、上の時間を外すとスムーズに回れるかも。
うまく調整して石取祭全力楽しみ計画を立ててみてください。
石取祭ではしろざけやのかき氷を食べよう!
石取祭でかき氷を食べるなら、しろざけや茂三郎は外せません。
春日神社のすぐ横にある、ふわっふわのかき氷がいただけるお店。
毎年石取祭の日は長蛇の列ができます。
しかし、地元民に愛されるかき氷。
並んででも食べてみる価値あり。
混んでいる時間をうまく外して食べてみてくださいね。
しろざけやの詳細な記事はこちらです。
石取祭は休憩場所を確保するのが大事!
石取祭を楽しむ上で一番大切だと僕が思うことは、休憩場所を確保しておくこと。
石取祭はすごく楽しいんですが、太鼓と鉦(かね)の響きはかなり耳に残ります。
祭車の近くにいると、隣にいる家族と話すこともままならないほど。
そんな大きな音の中にしばらくいると、体は想像以上に疲れます。
ということで、遠方から来られる方も桑名市民の方も、近辺のお店を予約して取っておきましょう!
まずは石取祭開催のエリアを把握
石取祭は、県外の大きなお祭りと同じように、街の道路を一部交通規制して行われます。
年によって変わりますが、交通規制されるエリアはだいたいこんな感じ。
桑名駅の東出口から出たところが青枠の駅前エリアとすると、そこからさらに東に歩いて1号線を超えたあたりから赤枠の交通規制エリアです。
1号線を超えてしばらく歩くと、下の画像のような交通規制が敷かれていて、車が進入できなくなっています。
(下の画像は赤枠のちょうど真ん中あたりの大きな交差点)
出店などは規制エリアの中に多く出ていて、祭車が練り歩くのも基本的には規制エリアの中。
規制エリアの中に立っている赤いピンが、お祭りの中心春日神社です。
ここで大事なのは、石取祭の規制エリア内はものすごく人でいっぱいということ。
2018年の本楽の日の様子がこちら。
道路真ん中を歩こうとすると、人が多すぎてうまく歩けません。
ここに祭車が入ってくると、みんな写真を撮るから、さらに人が動かなくなります。
規制エリアの中にも飲食店はありますが、疲れた人が入れるお店に集まってくるので、入るのも大変だし入れても落ち着かない。
そのため、休憩するお店は規制エリアの外で探すのが基本だと思います。
石取祭周辺のお店探しは桑名駅前がおすすめ
お店を探す時には、まず駅前エリアから探すのがおすすめ。
電車で来てるならお店からすぐに帰ることもできるし、またお祭りエリアへ戻ることもできます。
DEPART(デパール)
そんな駅前エリアのいちばんのおすすめは、桑名の名店DEPART(デパール)。
駅前店と参宮店があり、どちらも規制エリア外で桑名駅から徒歩圏内。
Beer Bar TOBIRA
もし一緒に行く人がお酒を飲めるなら、Beer Bar TOBIRAが超おすすめ。
Beer Bar TOBIRAは2018年春にオープンしたクラフトビールとベルギービール専門店。
しかも今はやりのタップマルシェとは違って、店主自ら厳選したクラフトビールなので、他の店ではなかなか飲めないクラフトビールが揃っています!
この前は、コーヒー豆を使ったビールなんてのもありました。
少し暑さも和らぐ夕方から夜にかけて、冷たいビールを流し込むと爽快感は抜群。
ただし席数が少ないのと日曜が定休日なので、予約するなら早めに。
おばんざいの陽菜田
和食でのんびりという場合は、おばんざいの陽菜田がおすすめ。
陽菜田も去年オープンしたばかりですが、週末の夜はいつも満席で、お酒をおいしく飲める料理が揃っています。
コリアンダイニングスラ
おいしいワインが飲みたいな~という方には、コリアンダイニングスラをおすすめします。
なぜ韓国料理でワイン?と思われるかもしれませんが、2019年6月まで桑名駅前でワインバーを経営していたご夫妻が新しく開いたお店。
辛さ控えめのほっこり家庭料理と、ワインバーでの経験を生かした厳選セレクトワインに舌鼓。
紹介したお店は、石取祭当日に営業しているかは未確認です。
日曜休みのお店も多いですが、臨時営業するお店もあると思いますので、必ずお店に電話でご確認ください。
少し歩いてでも桑名のおすすめ店に行きたいならこの2店
規制エリアから10分20分歩いても構わない、超絶おすすめのお店を!という方に紹介したいのはこの2店。
中華バルSAISAI
ひとつ目は新感覚の中華料理を食べさせてくれる中華バルSAISAI。
食感と辣(しびれる辛さ)を巧みに操る店主が作り出す料理は、桑名の中でもダントツにおすすめの中華料理です。
場所も少し離れているし、席数も多い方なので予約が取れる可能性も。
三彩
2つ目は三重の食材をいろんな形で食べさせてくれる、和食割烹三彩。
三彩ではおいしい焼きハマグリをいただけます。
その他の料理も三重の食材をふんだんに使い、文句なしのハイレベル。
三重県のミシュランプレートにも選ばれました。
落ち着いたお店でおいしい和食を食べたいなら、三彩は要チェックです。
こちらのふたつのお店の位置は、だいたいこんな感じ。
ちょっと駅からも規制エリアからも離れています。
紹介したお店は、石取祭当日に営業しているかは未確認です。
日曜休みのお店も多いですが、臨時営業するお店もあると思いますので、必ずお店に電話でご確認ください。
規制エリア内で軽く休憩できるお店は?
規制エリア内で軽く休憩をするのであれば、むぎカフェがおすすめ。
古民家をリノベーションしたカフェでとても落ち着きます。
石取祭の日は毎年イベントでお化け屋敷をやっています!
去年の石取祭ではむぎカフェに立ち寄って、ビールで一杯休憩しました。
また、名物は桑名産もち小麦パンケーキで、今まで食べたことがない食感が味わえます!
お店の中に入らなくてもいいから休みたいという方は、寺町商店街のアーケードの中に入りましょう。
和菓子屋さんなどをはじめ、いろいろなお店が軒先に椅子と机を出してくれています。
時間帯によっては案外空いていることも。
かき氷でも買って、のんびり食べれば復活。
その他にもお店はたくさんある!
今回ご紹介したお店以外にも、たくさんのお店が石取祭のエリア周辺にはあります。
お目当てのお店が予約でいっぱいだったら、調べて電話しまくってみてください。
春日神社や交通規制エリアから少し離れた場所にあるお店なら、案外空いていたりします。
まとめ
石取祭は祭りの歴史を知った上で参加すると、楽しみ方が広がります。
そして、何よりおすすめなのが、周辺のお店を予約して休憩できる場所を確保すること。
それだけで石取祭を心から楽しむ余裕ができます。
太鼓と鉦のリズムに身を任せて、全力で石取祭を楽しんでくださいね!