中華バルSAISAIが、2019年の6月にオープン2周年を迎えました。
2019年6月末までは、2周年祭としてイベントを行っています。
2019年の6月中に平日にコースを予約すると、ドリンクが何杯飲んでも1杯100円というお得なイベント。
今回は平日のSAISAIの様子や、2周年記念コースの紹介をしたいと思います。
平日ということで、ゆっくり時間の流れる店内の様子も。
今回はSAISAIの店主さんとたくさんお話をする時間が取れたので、お話ししながら感じたことも書いてみます。
SAISAIの2周年コースの種類
今回ドリンク100円の対象となっているコースは全部で3種類。
2,980円、3,980円、4,980円。
今回は2,980円のコースをオーダーしました。
全コース7品で、値段が上がるほど食材がよくなるそうです。
2周年コースを食べながらSAISAIの魅力について考えてみる
6月なので少し蒸し暑く、まずはドリンクを注文してほっと一息。
とりあえずビールを注文していただくと、熱かった体も落ち着きます。
そうなると俄然出てくる食欲。
狙ったように出てきた最初の料理は、鯛のカルパッチョでした。
鯛のお頭付きカルパッチョ。
キュウリの飾り切りも含めて、抜群の盛り付けセンス。
SAISAIの料理の持ち味は、まずはそのルックスですね。
口に運ぶ前に目で見て楽しませるのは、できそうでなかなかできないと思うんです。
食べてみるとザクザクとした野菜の食感。
噛むほどに鯛の甘みが後から追いかけてきて、1品目から体に染みわたるおいしさ。
中国山椒のドレッシングがかかっていて、たくさん食べてもさっぱりと口の中が心地いい。
ここで店主さんが席にきてくださったので、いつも注文しているザーサイとネギの冷菜はコースに入っているか確認。
入っていないとのことだったので、単品でザーサイとネギの冷菜を追加オーダーしました。
ザーサイとネギの冷菜は、SAISAIにくると必ず注文する一品。
コース料金に追加でお金を払ってでも食べたいこの冷菜、どんな他の料理よりもSAISAIの特徴を表していると僕は思うんです。
ネギのシャキシャキと、ザーサイのコリコリが合わさった食感。
中国粉山椒の作り出す、ほどよい辛さ。
ゴマ油の香り。
SAISAIの魅力を一番端的に味わえるのが、このザーサイとネギの冷菜なんですよね。
SAISAIの料理が他のお店の料理と比べて抜きんでているのは、この3つだと僕は思います。
- 目で楽しめる料理のルックス
- アクセントの効いた食感
- 麻辣をコントロールするスパイス技術
見た目で楽しみ、食感で楽しみ、味で楽しむ。
前の記事でも書きましたが、店主さんは和食の料亭出身なので、この3つに和食のエッセンスを非常に強く感じ取れます。
続いては、フカヒレ入りの中華ポタージュ。
アツアツのポタージュが底の深い器にたっぷりと入っています。
ニラ饅頭は、3種類のソースが添えられています。
小さいながらも、箸を入れるとパリッと音を立てる皮がたまらない。
食べ終わると名残惜しい気持ちになりますが、すぐに次の料理が。
メバルの中華風アクアパッツァです。
メバルの身をほぐして、スープと一緒に召し上がってくださいとのことですので、いざ。
さっぱり味のスープなんだけどコクが深い!
薬味もたっぷりとかけられていて、あくまでもさっぱりいただける中華スープ。
メバルの味もしっかりと感じられます。
肉料理はさすがの鮮やかな盛り付け。
ここで店主さんからお話を聞いたんですが、コースメニューでもお客さんによって微妙に変えているそうです。
確かにTwitterなどに上がるSAISAIのコース料理の写真を見ても、少しずつ違う。
いつもと同じ料理より、いつ来ても新しいおいしさを味わえるようにという配慮が素敵です。
そして、お客さんによって味や料理を変えられるその引き出しの多さもさすがの一言。
「どうしてこの料理はこの盛り付けを選んだのか」というのも、とても丁寧に教えていただけます。
最後のご飯ものは、ウイング麺を使った海鮮風炒め麺。
見た目で意識しているのはジェノベーゼで、バジルを使っているのかと思いきや青のりとのこと。
これは面白い!
ウイング麺特有のもちっとした食べ応えに、あさりと青のりの旨みが絡まって絶品。
ここまでいただくとさすがにおなかいっぱい。
デザートの杏仁豆腐を食べながら、店主さんとのんびり会話をしていました。
SAISAIの店主さんの桑名愛
もともとSAISAIは海津市で15年創作料理店を営んで、2017年6月に桑名に移転してきました。
店主さんは小さいころから桑名のことが大好きで、いつか桑名で店を出したいとずっと考えていたとのこと。
子どもの頃から、よく桑名で遊びまわっていたそうです。
話の中で、桑名の伝説のおもちゃ屋「いもや」の話が出てきたり、実は昔あったジャスコのスガキヤで働いていた方が桑栄メイトのドムドムの店長さんなんだと教えてくれたり。
とにかく桑名に対する愛をとても感じます。
そして、人の懐にすっと入り込む、愛されキャラ。
SAISAIにまつわるいろんなエピソードや、他の料理人の方とのつながりを聞かせてもらいましたが、どれも店主さんの人柄に惹かれてのものだなぁと感じました。
もちろん他店の料理のお話も聞けますので、料理人がおいしいと思うお店を聞いて行ってみるのも楽しいです。
Twitterを見ていると、SAISAIの店主さんは川出ラーメンにもよく訪れていますね。
SAISAIの店内と居心地
SAISAIの店内には店主さんのこだわりが詰まっています。
結構特徴的なのが、常時店内に流れている中国映画。
音は出ていませんが、料理と料理の合間に見入ってしまいます。
中国映画の独特なオーラが店内の空気にマッチ。
それなのに店内に流れている音楽は中華風の音楽ではなく、ゆったり心地いいサウンド。
週末はたくさんのお客さんが入っていることが多くて、ざわざわとした空間になることが多いのですが、平日のSAISAIものすごく居心地がいい。
時間がゆっくり流れている感覚で、家でくつろぎながらご飯を食べている気分にもなります。
また、ちょうど5月から6月くらいにかけてはテラス席ができて窓が解放されているので、外の空気と解放感も気持ちいい。
よく知っている常連さんは平日に来ることが多いとのことなので、やはり平日のSAISAIの空間が好きな方は多いのでしょう。
いつもと違ったSAISAIを楽しみたいなら、平日を体験してみるのがおすすめです。
平日の方が店主さんとお話しできる機会も多いですしね。
週末にアラカルトで注文したときの様子はこちらの記事です。
今回はとてもたくさんのお話を聞かせてもらいました。
なぜ、和食から中華に転身したのか。
なぜ、ホールに出てお客さんと話すようにしているのか。
ぜひSAISAIのご飯を食べに行って、話を聞いてみてください。
生粋の料理人のお話を聞く機会ってあまりないので、とても新鮮ですよ。
記念日の特別スイーツ
SAISAIは誕生日や記念日を一緒にお祝いしてくれます。
プレートは1,500円、誕生日ケーキは3,000円から用意してもらえるそうです。
ものすごくきれいな盛り付けのプレートが出てきますので、記念日にディナーをされる方はぜひ店主さんに相談を。
最速で料理を提供してもらうには
話題の中で興味深かったのが、注文から提供までを早くしてもらうための方法でした。
中華料理の注文には基本的な順番があります。
- 冷菜
- 温菜
- 湯(スープ)
- 主菜
- 主食
- 点心・デザート
このように各カテゴリの料理をバランスよくオーダーすると、厨房で使う調理器具が重ならず提供までの時間が短くなるとのこと。
ここまできっちり順番を守る必要はないと思いますが、SAISAIのメニューは点心・冷菜・温菜・海鮮・麺・飯とページが分かれていますので、メニューの各ページから1品ずつくらいでオーダーするとテンポよく料理が提供されると思います。
特にチャーハンの量が多いのはそのためで、量を多くしてシェアするスタイルにすることで、提供までの時間を短くする狙いもあるとのこと。
和食は一人一人別に料理が用意される形ですが、中華の基本は大皿料理をシェアする食べ方ですので、そのあたりを意識して注文してみたいですね。
SAISAIのアクセス・営業時間など
店名 | 中華バルSAISAI |
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住所 | 三重県桑名市中央町4-44ウィングビル1F |
TEL | 0594-24-3131 |
営業時間 | 11:30~14:00 18:00~ |
定休日 | 火曜日・第3水曜日 |
駐車場 | あり |
その他 | 予約可 |
まとめ
今回は周年祭のコースとSAISAIの魅力についてお伝えしました。
周年記念コースは6月いっぱいですが、通常のコースメニューもお客さんの好みに合わせて変更してもらうことはできると思います。
店主さんと相談してコースをアレンジしてもらうのもきっと楽しいですよ。
アラカルトディナーの様子はこちらの記事をご覧ください。