ディズニーランド・ディズニーシー、合わせてディズニーリゾートには、ハッピー15エントリーというシステムがあります。
通常のゲスト(お客さん)の開園時間の15分前に入園できるシステム、それがハッピー15エントリー。
2019年の夏に、スマホのアプリからファストパスを取得することができるようになりましたが、このハッピー15エントリーで入園する場合、どのようにファストパスを取得できるのでしょうか。
今回は、ハッピー15エントリーで入園する場合の、ファストパス取得方法と注意点について説明します。
ハッピー15エントリーの基本ルール
まず最初にハッピー15エントリーについて、簡単に説明しておきます。
ご存知の方は、次の章まで読み飛ばしてください。
ハッピー15エントリーは、下の画像の券を持っているゲストが、通常のゲストの開園時間の15分前に入園できるシステムです。
たとえば正式な開園時間が8:00の場合、ハッピー15エントリーの権利を持っているゲストは、7:45に入園することができます。
ハッピー15エントリーの権利は、ディズニーリゾートが指定する下の4つのディズニーホテルに宿泊したゲストのみが手にすることができます。
- 東京ディズニーホテル
- ディズニーアンバサダーホテル
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
- 東京ディズニーセレブレーションホテル
これらのホテルに宿泊すると、ハッピー15エントリー専用の券(紙のチケット)を手にすることができるのですが、どのホテルに泊まるかで、ランドとシーのどちらのパークで使える券がもらえるかが変わってきます。
※2020年5月31日を境に、どのホテルに泊まった時に、どのパークでハッピー15エントリーが利用できるかが少し変わります。そのため、ここでは2020年5月31日までと、2020年6月1日以降の表を書いておきます。
ディズニーランドホテル | アンバサダーホテル | |
---|---|---|
チェックイン当日 | – | シー |
滞在2日目以降 | ランド または シー | ランド または シー |
ホテルミラコスタ | セレブレーションホテル | |
---|---|---|
チェックイン当日 | シー | – |
滞在2日目以降 | ランド または シー | ランド または シー |
ディズニーランドホテル | アンバサダーホテル | |
---|---|---|
チェックイン当日 | – | シー |
滞在2日目以降 | ランドまたはシー | ランドまたはシー |
ホテルミラコスタ | セレブレーションホテル | |
---|---|---|
チェックイン当日 | – | – |
滞在2日目以降 | ランドまたはシー | ランド |
たとえば、アンバサダーホテルに2020年1月15日に宿泊予定の場合、1月15日にはディズニーシーのハッピー15エントリーを利用でき、1月16日にはランドかシーのハッピー15エントリーを選択して利用することができます。
表の中には、「チェックイン当日」にディズニーシーでハッピー15エントリーが使えるホテルがありますよね。
通常ハッピー15エントリーの券はホテルのフロントで手渡しされるのですが、チェックイン当日のハッピー15エントリーの券は、ホテルで受け取るのではなく、ディズニーシーのハッピー15エントリー専用のエントランスに並んでいる時にキャストからもらう形になります。
これは、チェックイン当日の朝は、ホテルにチェックインせずにパークに遊びに行くゲストが多数いるためです。
宿泊した次の日以降はホテルにチェックインした際にハッピー15エントリーの券を受け取ることができます。
ハッピー15エントリーの券の裏面には、ハッピー15エントリーの利用者が並ぶための専用エントランスの説明などが記載されています。
ハッピー15エントリーの対象者と通常のゲストは、そもそも並ぶエントランスも違うのです。
ハッピー15エントリーを利用する場合のファストパス発券ルール
ここからが本題ですが、ハッピー15エントリーを利用する場合、体験できるアトラクションに制限があります。
15分前の入園から正式な開園時間までの「黄金の15分」の間に利用することができるアトラクションは以下のように限られています。
- バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(2020年4月14日まで)
- 美女と野獣”魔法のものがたり” (2020年4月15日より)
※ディズニーランドでは、2020年2月25日~3月3日までは、利用可能アトラクションがモンスターズインク”ライド&ゴーシーク!”に変更になります。
- トイ・ストーリー・マニア!
- ソアリン:ファンタスティック・フライト
※ディズニーシーでは、2020年5月11日~6月29日までは、利用可能アトラクションがタワー・オブ・テラーとソアリン:ファンタスティック・フライトに変更になります。
そして、15分前に入園してから、正式な開園時間までの黄金の15分間でできることは、
- 利用可能アトラクションにスタンバイで並んで体験する
- 利用可能アトラクションのファストパスを取得する
のどちらかです。
ファストパスに注目するのであれば、黄金の15分間に利用可能アトラクション”以外”のアトラクションのファストパスは、正式な開園時間にならないと取得できません。
これはアプリを使ってファストパスを取得する場合も同様です。
たとえば、ディズニーシーにハッピー15エントリーで15分前に入園したとしても、正式な開園時間まではインディ・ジョーンズやセンター・オブ・ジ・アースなどのアトラクションはファストパスを取得することができないのです。
下の画像は、8:00が正式な開園時間で、ハッピー15エントリーで15分前に入園した直後(7:45)の、アプリでのファストパス画面です。
このように、利用可能アトラクション以外は、グレーアウトされて「取得できません」と表示されます。
もちろん正式な開園時間になった瞬間に、全てのアトラクションのファストパスを発券することができるようになります。
通常のゲストは、エントランスでQRコードをゲートで読み込ませてからしかファストパスを取得できないのに対して、ハッピー15エントリー利用者は開園時間にはすでにパーク内にいるので、開園時間直後からファストパスが取得できるようになるのは、大きなアドバンテージですね。
ここまでが、基本的なルールとなります。
ハッピー15エントリーで入園したときにファストパスを取るべきか
ここからは基本ルールを踏まえた上での話になります。
上に書いたように、黄金の15分間で利用可能アトラクションのファストパスをアプリから取得することができます。
でも、ちょっと待ってください。
ファストパスは1度取得すると、次のファストパスが取得できるようになるまで時間がかかります。
最初に取得したファストパスの利用開始時間を過ぎるまでは、他のアトラクションのファストパスを取得することができなくなるのです。
つまり、ハッピー15エントリーで利用可能なアトラクションのファストパスを発券すると、その他のアトラクションのファストパスが発券できるのが、通常のゲストより後になる可能性が高いということです。
例を挙げると、
- 7:45:ハッピー15エントリーでディズニーシーに入園
- 7:50:ソアリンのファストパスを取得する(ソアリンのファストパス利用時間が8:30~とする)
- (8:30までは他のアトラクションのファストパスを取得できないのでスタンバイに並ぶ)
- 8:00:通常のゲストが入園し、トイストーリーマニアのファストパスが発券されていく
- 8:30:ようやくトイストーリーマニアのファストパスを取得できる
このように、④と⑤の間に大きな時間が空く可能性が高く、その結果⑤で取得するトイストーリーマニアのファストパス利用時間が、かなり遅い時間になる可能性があります。
そうすると、さらに次のファストパスを発券したくても、また待たなくてはいけないという悪循環に入ってしまいます。
ハッピー15エントリーで15分前に入園したら、正式な開園時間になるまではスタンバイで並んでアトラクションを楽しんで、開園時間になったと同時に狙っているアトラクションのファストパスをアプリで取得する、そういう立ち回り方も選択肢のひとつです。
ハッピー15エントリーの活用例
参考までに、僕がハッピー15エントリーを利用する場合のパーク内での動きを書いてみます。
我が家が遊びに行くときに必ず体験したいアトラクションは、
【ディズニーランド】
- ビッグサンダーマウンテン
- スペースマウンテン
- ホーンテッドマンション
【ディズニーシー】
- トイストーリーマニア
- ソアリン
- インディジョーンズ
です。
8:00開園の日に7:45に入園したものとします。
ディズニーランドの場合
入園したら、まずバズライトイヤーのアストロブラスターに向かいます。
バズライトイヤーのアストロブラスターの屋内はスマホが圏外になることが多いので、8:00ちょうどに屋外にいられるようにスタンバイに並ぶタイミングを調整します。
一番前に並んでいたら1回体験し終わっても8:00前なのでいいですが、ハッピー15エントリー利用者の中でも後ろの方に並んでいる場合は、最悪8:00になるまでスタンバイの列の前で待ちます。
8:00ちょうどになったら、すかさずビッグサンダーマウンテンのファストパスを取得します。
そうするとビッグサンダーマウンテンのファストパス利用開始時間は8:15~8:30くらいで取れることが多いです。
ビッグサンダーマウンテンのファストパスを取得したあとは、すぐ近くのスペースマウンテンのスタンバイに並び、スペースマウンテンを体験します。
この時点ではまだ通常入園のゲストはスペースマウンテンまで来ていないので、スタンバイでもほぼ待ち時間なく体験まで進めます。
スペースマウンテンを出たら、ビッグサンダーマウンテンの方に向かいながら、時計を気にします。
ビッグサンダーマウンテンのファストパス利用開始時間になると、次のアトラクションのファストパスが取得可能になるためです。
他のアトラクションのファストパスが取得可能になったら、アトラクションの一覧を眺めて、ファストパス利用開始時間が一番早いアトラクションのファストパスを取得します。
だいたい、スターツアーズかホーンテッドマンションですね。
そして、ビッグサンダーマウンテンを体験し終わる頃には、次のファストパス利用開始時間を過ぎているので、また次に利用開始時間が早いファストパスを取得します。
これの繰り返しです。
ディズニーランドは極端に人が集まるアトラクションがないので、基本的には利用開始時間が早いファストパスを順番に取っていって乗りまわるのがベストだと思います。
ランチ時間などはあえて遅めの利用開始時間のアトラクションのファストパスを取って調整したりします。
2020年4月15日から美女と野獣”魔法のものがたり”がオープンすると、人が集中するのは間違いないので、
- 入園と同時に美女と野獣”魔法のものがたり”のファストパス取得
- 美女と野獣”魔法のものがたり”のスタンバイに並ぶ
とするゲストが多くなると思います。
ハッピー15エントリーを活用して、新アトラクションを確実に2回楽しめる方法ですね。
ディズニーシーの場合
入園したらエントランスから少し離れたところで立ち止まって、すぐにソアリンのファストパスを取得します。
ハッピー15エントリーの列のどのあたりに並んでいるかにもよりますが、利用開始時間が8:30~10:00くらいまでのファストパスが取得できると思います。
ソアリンのファストパスを取得したら、トイストーリーマニアに向かいスタンバイに並びます。
トイストーリーマニアに向かうゲストも多いと思いますが、体験終了まで15分から30分あれば十分足ります。
ここで、
- ソアリンのファストパス利用開始時間が近いなら、ソアリンに向かう
- ソアリンのファストパス利用開始時間まで余裕があるなら、インディジョーンズに向かう
と動きます。
ソアリンのファストパス利用時間が直近だと、インディジョーンズの体験を経由していると、最悪ファストパス利用時間が切れてしまいます。
そのため、利用時間がせまっていたらソアリンに向かい、そうでなければインディジョーンズのスタンバイに並びます。
今のディズニーシーは、ソアリン・トイストーリーマニア・タワーオブテラー・センターオブジアースの4つが大人気のため、ファストパスが取得可能になったら、「体験したい順に」ファストパスを取得します。
上の4つについては、時間節約のためにスタンバイには並ばず、必ずファストパスを使用します。
そのため、体験できずに後悔しないように、時間は気にせず好きな順にファストパスを取るようにしています。
2019年のクリスマス直前に遊びに行った時には、7:45に入園して、
- ソアリンのファストパスを取得(利用開始時間8:45)
- トイストーリーマニアのスタンバイに並んで体験
- ソアリンにファストパスを使って入場
この後にもう一度トイストーリーマニアのファストパスを取ろうとしたら、利用開始時間が午後5時でした・・・。
特にアトラクションが大好きな方は、好きな順にファストパスを取っていく方が後悔しないと思います。
必然的に、ファストパスを使用する間隔は長くなりますが、その間に時間をつぶせる楽しい場所もディズニーシーにはたくさんありますしね。
さいごに
ハッピー15エントリーを使用した場合のファストパス取得方法について説明しました。
ディズニーの混雑期では、15分早く入園できるだけで全く楽しさが違います。
ディズニーランドホテルは他のホテルに比べると値段は高いですが、やはりその分の価値はあると思います。
特に遠方から遊びに行かれる方は、ハッピー15エントリーをフル活用して楽しんでくださいね!