長島スパーランドから車で15分ほど。
なばなの里からも5分ほどで到着できる、長島の古民家蕎麦カフェ、心晴(ここはれ)。
店主が作り出す蕎麦とお店の空間は、一度味わうとリピートすること間違いなし。
心晴の魅力をたっぷりとお伝えしたいと思います!
心晴はこんなお店
心晴を一言で表すのは難しいですが、店主のセンスが料理とお店にぶつけられた世界です。
もうすぐ4周年になるとのこと。
先日のくわな新聞に「桑名で一番。分かりにくくてごめんね」と広告が打たれていましたが、まさにその通り。
たどり着くのが大変。
長島の地理に詳しい嫁さんがナビしてくれましたが、すごい場所にあるなあというのが第一印象です。
でも「ほんとにこんなところにお店があるの?」という感覚が、逆にワクワクさせられます。
お店にたどり着いてみると、デカデカと晴と書かれた垂れ幕が目に入ります。
外観は完全に古民家。
入り口も普通の民家と同じで、ガラガラと音が鳴る引き戸になっています。
心晴の店内
引き戸を開けて中に入ると、こんな感じの民家の玄関になっています。
靴を脱いで中に上がると、広々とした空間が広がります。
和の建物の中に色々なテーブルと椅子が置いてあって、不思議な空間。
もうこの時点で、外とは完全に切り離された「心晴」という世界に浸ってしまいます。
場所が場所だけに、お客さんも来づらいんじゃないかなって思いましたが、常連さんと思われる方が沢山いらっしゃって、活気があります。
この雰囲気、たまらないですね。
そして流れてくる音楽に耳を澄ますと、選曲がすばらしい。
くるり、Suchmos、原田郁子さん(クラムボンかな?)と心地のいい音楽を分かっていらっしゃる。
この店内に、この音楽が流れてるだけでも、通う理由がそこにあります。
めちゃくちゃ心地いいですよ。
心晴のメニュー
今回お邪魔したのはランチタイムでした。
心晴のメニューはもちろん蕎麦がメイン。
- ざるそば 550円
- おろしそば 650円
- 山菜とろろそば 800円
- いかそば 800円
- きくそば 800円
- いかとろろそば 900円
- かけそば 600円
- 山菜そば 700円
- 鴨ざるそば 1000円
- 鴨カレーそば 1100円
- 台湾風日本蕎麦「貞治」 750円
などなど。
この中でひと際気になるのは、もちろん台湾風日本蕎麦「貞治」。
何をもって貞治としたのかは不明ですが、猛烈に引き付けられるネーミングです。
そして、店主がTwitterでツイートされていますが、裏メニューとして「サダハル、イタリアに行く」が注文できます。
貞治にトマトとクリームチーズをプラスしたメニュー。
店主曰く「作ったおれも食べたことないけどね」だそうです。
そして、いかそばも気になるところ。
嫁さんと娘2人を連れて行ったので、鴨ざるそば、いかとろろそば、貞治、ざるそば、炊き込みご飯を注文しました。
そばの大盛は+100円です。
カフェですので、もちろんドリンクも。
- ブレンドコーヒー 400円
- カフェオレ 450円
- 水出しアイスコーヒー 400円
- アイスオレ 450円
- ダージリン 400円
- アールグレイ 400円
などです。
7:00~10:00の間は、全てのドリンクに無料でモーニングセットが付きます。
イチオシ鴨ざるそばはこちら!
注文してから蕎麦が出てくるまでの間、いろいろ店主が気を使って話しかけてくれました。
「なにせ地獄のワンオペだから、出てくるの遅くてごめんねー」
確かに席数に対して、店主が一人で回しているのはすごいかも。
いや、でも絶対楽しんでるでしょ。
そして、出てきた鴨ざるそばはこちら!
ピカピカに光る蕎麦と、つけ汁はほんのり油が浮いていて、大きく切られた焼きネギが食欲をそそるルックスです。
蕎麦を持ち上げ、温かいつけ汁につけて豪快にズズズッとすすります。
うん、蕎麦の香りとつけ汁のうまさが口の中に広がって、うまい!
蕎麦はコシがあって弾力があります。
そしてつけ汁は、濃いめの温かいそばつゆがベース。
鴨の油も浮いているので、普通のざるそばより食べ応えがあります。
しかし、くどくありません。
つけ汁の中を探ると、鴨を発見。
小麦粉でコーティングして調理された鴨肉も絶品。
噛めば噛むほど鴨の味が体に染みわたります。
ネギも甘くておいしい!
ネーミングがインパクト抜群の貞治はこれだ!
貞治を注文したのは小学校高学年の娘ですが、しきりに店主から「お嬢ちゃん、ほんとに辛いけどだいじょうぶ?」と声をかけられました。
うちの娘は先日の中華料理屋さんで辛さに耐性ができていますので「だいじょうぶ」と頷きます。
そして運ばれてきた貞治。
どうでしょうか、このルックス。
散らされたニラたちの真ん中に、辛めに味付けされたひき肉と卵。
完全に気分は台湾ラーメンです。
卵を割り、いざ。
こっ、これは新しい味かも!
台湾ラーメンの雑然とした辛味をイメージしていた口の中は、いい意味で裏切られます。
たしかに辛いですが、それよりも透き通ったそばつゆの味!
その見た目から、肉肉した味を思い浮かべる方も多いと思いますが、すごくすっきりとした味にまとまっています。
めちゃくちゃうまい。
スープを見ていただくと分かりますが、結構辛めです。
店主曰く「常連の女の子で辛いもの好きの子がいてさあ、こんなの全然辛くないって言われると、こっちも負けたくないじゃんね。だからこんなに辛くなった」とのこと。
「サダハル、イタリアへ行く」も、常連さんのリクエストで作られたようですし(店主は食べていない)、常連さんとものすごく近い位置で接客しているのがよく分かります。
てか、貞治の語源は何なんだ!
斬新な食感のいかそばと懐かしい味の炊き込みご飯
嫁さんが頼んだのはこちら、いかとろろそばです。
こちらも見た目からしておいしいですよね。
気になる味の方ですが、蕎麦のコシと、それよりも少し固めのクニクニしたイカの食感が合わさって、とても斬新な食感です!
とろろを混ぜながらずるずるとイカと蕎麦を口の中に運んでいく手が止まりません。
イカの甘みが蕎麦の味をさらに引き立たせてくれます。
イカと蕎麦がこんなにも合うものだとは思いませんでした。
王道の蕎麦の味が好き、けどちょっと変わったアレンジでいただきたい場合におすすめです。
炊き込みご飯も懐かしい味でおいしい。
店主との触れ合いが楽しい
店に入った瞬間から、もうあなたはお店の常連です。
そう言わんばかりに話しかけてくる店主がとても面白い。
「椅子が趣味なもんだからさ、こんなにも席数が多くなっちゃった」
とか、
「最近ファミコンにはまってて、昨日もファミコンばっかりやってたせいで目が痛いじゃんね。くにおくんのドッジボール」
とか、話聞いてるだけで楽しくなります。
僕たち家族が食べ終わるころにはお客さんが一通り帰っていきました。
おもむろに、キュウリを持ってきて僕たちのテーブルに置く店主。
「外にリクガメがおるから、これエサでやってくれる?」
と。
カメ!?
いました、カメ。
ネットで調べたら「ラムセス」という名前だそうです。
キュウリをあげると、バクバク食べる。
子ども大喜び。
公式HPのラムセスの位置づけは「癒し、座っているのに飽きたお子さんのお相手担当」だそうです。
蕎麦×カフェ×店主×カメ。
新しい。
店主の力三さんのインスタグラムもぜひフォローしてみてください。
毎日面白い投稿されています。
毎週土曜日は0:00まで夜カフェをやっているそうですが、夜カフェでは居酒屋ぽいメニューが提供されるとのことです。
お酒の種類も豊富なようで、心晴の店内ならものすごくいい時間が過ごせそう。
今度お邪魔する時は夜カフェにしようと、嫁さんと誓ってお店を出るのでした。
心晴スタイル
公式HPより。
私は人生は一本の映画のようだと思っています。あなたが主演される人生と言う映画の一場面にこの場所を使って頂けたら、こんなに素晴らしい事はありません。
時間の許す限りごゆっくりおくつろぎ下さい。もし、場所に心が宿るなら、晴れ晴れしい場所にしたい。だから「心晴」ココハレって名前にしました。これからもよろしくお願いいたします。
心晴のおすすめポイント
- 店主
- センス
- 心晴
別に雑に書いているわけではなく、本当にこの3つです。
心晴のアクセス・営業時間など
店名 | 心晴 |
住所 | 三重県桑名市長島町平方475 |
TEL | 0594-37-2033 |
営業時間 | 7:00~18:00 |
定休日 | 月曜日、第1火曜日、第3火曜日 |
駐車場 | あり |
その他 | カード不可 |
まとめ
心晴は、長島スパーランドからも移動圏内の隠れ家的古民家蕎麦カフェです。
場所は分かりづらいですが、それすらも店主の思惑かと思うほどに、日常離れした素敵な空間を楽しめます。
ぜひ店主の世古さんとも話してみてくださいね。
Twitterで裏メニューなどつぶやかれていますし、普通に読んでいて面白いので、フォローすることをおすすめします。