桑名の有名な公園と言えば九華公園ですよね。
九華公園で毎年開催されるさくらまつりは、桑名市の一大花見スポットだと思います。
屋台や出店もたくさん出ていて、たくさんの人で賑わう九華公園でお花見もいいんですが、ほぼ地元民しか集まらない穴場的お花見スポットがあります。
それが今回記事にする走井山公園。
人が少なく穴場であるのは間違いないんですが、走井山公園の桜は僕が桑名市にきて最も感動した景観第1位です。
まるで桜の花びらのドームの中にいるような感覚になるような立体的な桜の植え方が特徴的で、空の青と桜のピンクがとてもきれいに混ざり合います。
最寄り駅には三岐鉄道北勢線の馬道駅があります。
三岐鉄道北勢線ってあまり聞かないですよね。
でも、いい味出してるんです。
普段は乗る機会がない三岐鉄道北勢線に乗ってみるのも、きっといい思い出の一つに残ると思います。
もちろん車でも行けますが、走井山公園の駐車場はそんなに大きくないので注意。
この記事では駐車場情報やアクセスなども簡単にまとめたいと思います。
走井山公園のお花見の特徴
戦国時代に矢田城があった場所が公園になったのが走井山公園です。
九華公園も桑名城跡ですし、昔お城があった場所が公園になって桜が植えられているケースは全国的にも多いのかもしれませんね。
桜の木の数はおよそ100本程度と、九華公園と比べてもその数は控えめ。
それもそのはずで、公園の端から端まで歩いたとしても5分もかかりません。
それくらい小さな公園です。
規模が小さくて、桑名の繁華街とはだいぶ離れた位置にあるということもあって、穴場という言葉が本当にふさわしい感じ。
出店・屋台も出ず、ほぼ地元の人しか集まりません。
「そんな場所、どうせ近所の公園って感じでしょぼいんじゃないの?」
と思う人も多いでしょうし、検索をしても走井山公園の情報はなかなか上がってきませんが、その美しさは圧巻です!
何も考えずに初めて走井山公園にお花見に行った時には、とにかくきれいだ、これはすごいとただただ見とれることしかできませんでした。
まあ、学生時代は愛知県に住んでいましたので、花見と言ったら鶴舞公園とか山崎川とか有名どころしか行ったことがなく、お花見自体にあまりいい印象を持っていなかったから余計にそう感じたのかもしれません。
鶴舞公園や山崎側ももちろん桜はきれいで見事ですよね。
でも、走井山の桜は、なんか少し、こう、違うんです。
そんな僕が何度も何度も走井山公園にお花見に訪れるうちに、その美しさの理由がだんだん分かるようになってきました。
走井山公園のお花見がものすごく美しいと感じる理由は大きく分けて3つあると思いますので、簡単に説明したいと思います。
走井山公園の桜は小高い丘に植えられている
走井山公園の桜が美しいと感じる理由の一つ目。
桑名から行ける範囲の有名花見スポット、鶴舞公園や山崎川、桑名市内だと九華公園なんかは、だいたい平らな平面に桜が植わっていますよね。
でも、走井山公園は小高い丘の中腹くらいにあり、少し高い位置から桑名市街を見下ろす形になっています。
その丘の斜面を利用して植えられているのが約100本の桜たち。
そうするとどんな風に見えるか想像できるでしょうか。
まず、公園に立っていると、上を見上げない普通の目線でも、違和感なく青空が目に入ってくるんです。
下の画像は、公園に立ってまっすぐ横を見た状態で撮った写真です。
さらに走井山公園の桜の特徴なんですが、公園のある丘全体を覆いつくすようにドーム型に桜の枝が広がっています。
そのため、桜のピンクの花たちが目の前に広がり、その奥に青空が広がっている光景に見えるんですね。
特に天気がよくて空の青が濃い色日には、青のキャンバスの上に桜のピンクを散らしたような、そんな抜群に鮮やかの色のコントラストが目に飛び込んできます。
これが抜群にきれい。
そのように見えるように狙って植えたのか定かではありませんが、まさに桜のドームの中にいる感覚。
こちらの写真を撮った日は、少し空が白っぽいですが、本当の晴天ドストレートの青空だととても見事な色合いになります。
桜の花が公園をドーム状に覆いつくすように咲いている。
走井山公園を歩くといろんな角度の桜が楽しめる
次に二つ目の理由。
走井山公園のある丘のふもとには、馬道駅という駅があります。
走井山公園から馬道駅までは細い道と階段でつながっていますが、この階段を下りてみたり馬道駅までの道を歩いたりしてみると、いろんな表情の桜を観賞することができるんです。
すぐ目の前に桜の花を見ることができることもあれば、上にも書いたように頭の上に桜の花が埋め尽くされているような光景も見ることができる。
これも結構おすすめのポイントで、平面に植えられている桜ってどこに行っても大体同じに見えてしまうんですが、高低差があるために飽きずに桜を楽しむことができます。
公園周辺をざっと歩いても15分もかからないので、僕は毎年お花見に行った時には、馬道駅まで下りて周辺を歩いて戻ってくるようにしています。
高低差があるので色々な角度の桜を楽しめる。
走井山公園はとても閑静で過ごしやすい
最後に三つ目の理由。
公園の規模としては小さくて、アクセスもそんなによくはないので、基本的に走井山公園にお花見に来る人は、近隣の住民の方か、本当に花を見るのが好きな年配の方が多い印象です。
花見シーズンは、公園内敷地にレジャーシートを広げて、お弁当を食べている人も多くいます。
特に小さな子ども連れの方が多いですね。
こちらは日曜日午前にお花見に行った時の写真ですが、結構人が少ないのが分かっていただけるかと思います。
あとは、お年寄りが馬道駅からゆっくりと走井山公園への道を歩いてくるのもよく見かけます。
お酒を飲んで泥酔して騒いでいる人はほとんど見かけないですし、みんな思い思いの時間を過ごしています。
そんな穏やかな居心地のよさが大きな特徴です。
大きな道路からも離れているので車の騒音などもありませんし、音楽が流れているわけでもありませんし、なんなら鳥のさえずりとかも聞こえるくらいです。
そういった桜以外の点でもいい環境があるおかげで、より一層居心地のいい空間となって、純粋に桜の美しさに集中させてくれるんだと思います。
静かでのんびりした空間。
ということで、僕が思う走井山公園がなぜ美しいと感じるかの理由を3つ書いてみました。
ただ、書いてみて思いますが、あんまり難しく考えなくても直感できれいって思えればいいんですよね。
ここにお花見に行くと自然とカメラを取り出してしまいますし、時間がたつのがとてもゆったりと感じられます。
僕が初めて走井山公園の桜に衝撃を受けたように、いろんな人がきれいだって思ってくれるととてもうれしいです。
走井山公園の駐車場
走井山公園にはだいたい20台程度停められる駐車場があります。
公園の駐車場なので、無料で特に時間制限などもありません。
ただ、さすがにお花見シーズンの週末だと駐車場はいっぱいになっていることが多く、公園の入り口付近に路駐のような形で車を停めている方も出てきます。
周辺にはこれといって使えそうな有料の駐車場はありませんので、公園の駐車場に停められないと車を置く場所がなくなってしまうかも。
歩いて10分ほどのところに立花公園があって、そこにも駐車場があるのですが、10台ほどしか停められません。
立花公園はこちら。
立花公園住所 | 三重県桑名市立花町1丁目4 |
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一緒に行くのが複数台の車に別れなければいけないような人数であれば、電車の方がいいかと思います。
ただ九華公園と違って知名度は低いと思いますので、午前の少し早めに到着するようにすれば車でもだいじょうぶかもしれません。
そのあたりは一緒に行く家族や友だちと要相談です。
走井山公園の電車でのアクセス
電車でのアクセスは、三岐鉄道北勢線というローカルな路線の馬道駅がすぐ近くにあります。
JR近鉄の桑名駅から三岐鉄道北勢線の西桑名駅まで歩いて5分、西桑名駅からわずか1駅2分で馬道駅に到着します。
ただし、西桑名駅から馬道駅への電車は1時間に1本から3本しかありませんので、時刻表は要チェックです。
三岐鉄道北勢線の時刻表はこちら。
ちなみに三岐鉄道北勢線の電車は、まるでおもちゃのようなかわいい黄色なので、ちょっとだけウキウキします。
画像は三岐鉄道公式HPより引用。
遠くから見ても結構映える色なので、例えば東員のコスモス畑の近くも通るのですが、すごく絵になるんですよね。
さらに日本に3本しかない線路「ナローゲージ」の路線ということで、電車が小型。
なんとディズニーランドのウエスタンリバー蒸気機関車と同じ細さなんだそう。
ディズニーランドのウエスタンリバー鉄道、細いですよね?あれと同じです。
馬道を通り越してずーっと電車に乗って終点の阿下喜駅まで行くと、人が乗車できる世界で一番鉄道もあるそうです。
そんな超ローカルな路線なので撮り鉄の方にも大人気。
ということで、電車でもいいよ!という方は、ぜひ一度北勢線の電車に乗ってみてください。
いい記念になると思います。
もしお花見のために買い出しに行くなら
お花見と言えば、やっぱりお弁当・・・と食べるのが大好きな僕は思ってしまいます。
走井山公園からは、歩いて10分程度のところに桑名の有名店、柿安直営のパーシモンガーデンがあります。
あんまり他では見たことがない営業形態で面白いのですが、お惣菜を専門に扱っていてお弁当も置いてあるコンビニのようなお店です。
柿安と言えばデパ地下グルメ。
デパ地下でとってもおいしそうなお惣菜を量り売りしていて、某テレビ番組のボツメニュー復活企画にも出るほど有名です。(有吉さんの番組ですね)
柿安のお惣菜はお値段は少し高めですが、知名度があるだけやはりあっておいしいです。
おやつになりそうなパンも店内で焼いていますので、お弁当目当てじゃなくても全然だいじょうぶ。
散歩するにはちょうどいい距離ですので、のんびりパーシモンガーデンまで歩いてみるのもいいと思います。
パーシモンガーデンについてはこちらの記事をご覧ください。
走井山公園のお花見おすすめポイント
- 桜の花びらのドームの中にいるかのような感覚
- 地元民が多く静かでのんびりした時間を過ごせる
- 三岐鉄道北勢線も一度乗ってみる価値あり
走井山公園のアクセス・利用可能時間など
公園名 | 走井山公園 |
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住所 | 三重県桑名市矢田城山67番地 |
TEL | なし |
ライトアップ時間 | ライトアップはありません。 |
まとめ
ローカルでかわいい電車の三岐鉄道北勢線に乗って走井山公園に花見に行くのは、僕個人としてはかなりおすすめのお出かけメニューです。
桑名って、年中人が訪れるような観光スポットってあんまりないわけですが、季節ごとのイベントに人が集まる感じですよね。
石取祭や水郷花火大会みたいな感じで。
今回記事にした走井山公園は、春のお花見観光スポットとして、個人的な好き度でいくと水郷花火大会を超えてきます。
この記事を読んでくださった方には、ぜひ一度訪れてみてほしい桑名の名所の一つです。
九華公園のお花見の記事はこちらです。