桑名のみならず、三重・愛知を探し回っても、なかなかこのお店以上のラーメン店には出会うことができていません。
寿司職人から転身したご主人が作る、和をベースとしたラーメン。
2019年のミシュランではピブグルマンを獲得しました!
さらには2018年に東京は新宿で行われた大つけ麺博の特別企画、ラーメン日本一決定戦で決勝に進出したという実績もあります!
日本に名を知らしめた絶品ラーメンを桑名でいただけるとは、これほどうれしいことはありません。
ラーメン日本一決定戦の公式HPはこちら。
現在は、ラーメン日本一決定戦で大好評だった蛤らぁめんをいただくことができます。
でも、むかーしからあるゆず塩らぁめんも絶品ですよ。
もはや桑名を代表するラーメン店にまで駆け上った「登里勝(とりかつ)」をご紹介します。
登里勝はこんなお店
登里勝は、もともと寿司屋でした。
僕が三重県に引っ越してきた頃には、あまり目立つことのない、地域に溶け込んだおいしいお寿司屋さん。
そんなお寿司屋さんが、いつの間にかお昼時にラーメンを提供し始め、気づいたら昼も夜もラーメンを出す、ガチのラーメン店に変わったのです。
お店は、桑名市の九華公園の近く、石取祭の時には山車が練り歩く、昔ながらの街並みにあります。
駐車場は、お店から歩いてすぐのところに4台ほど用意されています。
初めてお店に行かれる方は、駐車場の場所が分かりづらいかもしれないので、お店の人に聞いてみてください。
お店の前の看板にも書いてあるように、全員そろってから並ぶ必要があります。
代表者だけで待つということはできませんので、気を付けてください。
登里勝が獲得したミシュランのピブグルマンとは?
ミシュランガイドはおいしいレストランの指標として有名ですが、ピブグルマンは聞いたことがない方も多いかもしれません。
ピブグルマンは2014年からミシュランで新たに導入された指標で、「価格以上の価値を提供するレストラン」に与えられる証です。
主に5,000円以下でいただけるレストランが選ばれるので、コストパフォーマンスに優れたお店が名を連ねます。
ミシュラン公式サイトの桑名いなべエリアのピブグルマンは登里勝さんのみ。
登里勝がラーメン日本一決定戦の決勝に進出!
登里勝は2018年のラーメン日本一決定戦に出場し、中部エリア代表7件に選ばれて決勝進出を果たしました。
その時に提供されたのがこちらの蛤らぁめん。
画像はラーメン日本一決定戦のHPから引用
蛤、丸鶏、煮干、鯛頭からとったコクのある澄んだ味わいのスープに蛤をトッピングした、桑名を象徴するラーメンです。
大つけ麵博期間中、Twitter上では登里勝さんの応援で非常に盛り上がっていました!
惜しくも3位入賞は逃しましたが、確実に日本にその名を広めたのは間違いありません。
蛤塩らぁめんは2019年5月時点で1,250円で提供されています。
純正の桑名産はまぐりを使用しているのですが、はまぐりの水揚げ量が減っている関係で、ゆくゆくは数量限定になったり、値上がりすることがあるかもしれません。
食べられるうちに、県外の方にもぜひ味わってほしい一品です。
※桑名のはまぐりは常に密漁とも戦っています。こちらの記事にその詳細を書きましたが、密漁は決してしないようにしましょう。
桑名名産の桑名もち小麦を使った麺に挑戦したり、あくなき挑戦を続けている登里勝さんなので、今後もどんなラーメンが飛び出してくるのか目が離せません!
登里勝の店内
店内は、お寿司屋さんの頃のカウンターが残っています。
カウンターには8名分ほど席があり、その他に4名がけのテーブル席があります。
小さいお子様連れの方は、テーブル席に座れるようにお店の方にお願いするといいかなと思います。
店内に待つための椅子はありますが、8人分ほどしかありませんので、その後ろに並ぶ方は店の外に並ぶことになります。
特に休日のランチはお客さんが多いので、夏や冬など外で待つのがつらい季節はできるだけ開店と同時に座れるように、開店の少し前に並び始めるのがいいと思います。
登里勝のメニュー
ラーメンは基本6種類あり、日によってイベント的なメニューもあります。
基本の6種類は、
- 醤油らーめん 750円
- 塩らーめん 750円
- ゆず塩らーめん 750円
- えび塩らーめん 800円
- 背脂らーめん 800円
- まぜそば 850円
です。
ランチタイムは大盛無料サービスで、ディナータイムはらーめんの大盛は+100円、まぜそばの大盛は+150円です。
追加トッピングは、
- 味玉 100円
- チャーシュー1枚 100円
- メンマ 100円
- 全部のせ(味玉・チャーシュー2枚・メンマ) 360円
です。
また、お寿司屋さんだったということもあり、焼きさば寿司200円~250円も絶品です!
はじめての登里勝ならゆず塩らーめん!
蛤らぁめんも気になるところだと思いますが、はじめての登里勝ではゆず塩らーめんを注文することをおすすめします!
元寿司職人ならではの、和のテイストが色濃く出ています。
スープは、煮干しベースのダシにゆずの香りが効いていて、澄み切った味わい。
まったくしつこさがないそのスープは、食べるたびに全て飲み干してしまいます。
チャーシューも他のラーメン店とは違い、とても柔らかくて上品!
麺は細い固めの麺で、スープと一緒に上品な和ラーメンを作り上げています。
とにかくあっさりしていて、小学生の子どもも、夢中でスープを全て飲み干してしまうこのおいしさ。
また、ラーメンに添えられている色とりどりのあられが見た目にアクセントを加えていて、SNSに載せたくなるようなビジュアル。
背脂らーめんもおいしい
背脂らーめんも人気です。
こちらも煮干しベースのスープが特徴ですが、ゆず塩らーめんよりも濃いめの味付けになっています。
ほどよい量の背脂が、うま味のある甘さとなって、スープにコクを出しています。
少し濃いめの味が好みの方は、背脂らーめんがおすすめです。
名古屋ぽさを楽しむならまぜそば!
桑名にあるお店なので本場の名古屋ではないのですが、関西圏などから長島スパーランドこられた方などで「名古屋っぽいラーメンを楽しみたい!」というのであれば、まぜそばをおすすめします。
名古屋の代表的なラーメンには花火の台湾まぜそばがありますが、登里勝のまぜそばも台湾ラーメンを意識したラーメンとなっています。
特徴的なのが、ざっくりと切った玉ねぎ。
この玉ねぎが食感のアクセントとなります。
少し辛めに味付けされたミンチ、にんにく、卵黄、ねぎ、海苔、ニラ、魚粉がきれいに盛り付けられたこのまぜそばを、豪快に器の下の方から混ぜます。
写真のまぜそばは大盛です。
麺は、ゆず塩らーめんなどと比べると、太め。
コシが強く、食べ応えがあり、小麦の味を強く感じます。
豪快に麺をすすると、強烈なおいしさが口の中に広がります!
一度食べ始めると、箸が止まらない。
あっという間に完食してしまいますが、まぜそばの楽しみはここからです。
注文時にお店の方に「追い飯はつけますか?」と聞かれますので、必ず「つけます!」と答えましょう。
そうすると、ラーメンと一緒に少量のご飯がついてきます。
これを、麺を食べ終わった器の中に投入します。
器の中には、具材や味付けミンチなど、おいしさのかけらが残っていますので、それをご飯と混ぜ合わせて最後まで楽しむことができます。
これぞ、まぜそばの醍醐味!
追い飯を食べ終わるころには、満足感で体が満たされています。
メニューの中には、「まぜそばのあたま」というものがあり、まぜそばの麺をのぞいた具材の部分を楽しむことができますので、ご飯と一緒に頼むのもアリです。
登里勝の雰囲気
店内にお客さんは多いのですが、女将さんの人柄もあってせわしない感じは全くしません。
むしろ落ち着いた空間となっています。
また、ラーメンを食べているほとんどの人は、終始無言。
食べることに集中していて、話すことを忘れてしまいます。
うちのおしゃべりな子どもたちも、登里勝にラーメンを食べに行くと、夢中になってラーメンを食べています。
僕も子どもが小学校低学年の頃から連れて行っていますが、女将さんが配慮してくれるし、お子様連れでも安心してラーメンを楽しむことができますよ。
登里勝のおすすめポイント
- 元寿司職人が作り出す和の一品料理としてのらーめん
- はじめての登里勝なら、何においてもゆず塩らーめん
- 名古屋めしを堪能するなら、まぜそば
登里勝のアクセス・営業時間など
店名 | 登里勝 |
住所 | 三重県桑名市京町39 |
TEL | 0594-22-1101 |
営業時間 | 月火木金曜 11:30~14:00 18:00~22:00 土日曜 11:30~14:00 18:00~21:00 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | あり |
その他 | 予約不可、カード不可 |
まとめ
和食としてのラーメンを確立したご主人に脱帽の、超おすすめ店です。
遠方の方も、長島スパーランドや、なばなの里にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください!